医師宅を狙った盗みを繰り返したとして、福岡県警は、福岡市早良区百道1丁目、無職志賀直之容疑者(57)=常習特殊窃盗の罪で起訴=を、窃盗や住居侵入の疑いで逮捕・書類送検し、捜査を終えたと21日発表した。関係先からは、医師約700人分のリストを押収したという。
捜査3課によると、志賀容疑者は昨年11月から今年3月までの間、福岡市や東京都、神奈川、千葉両県の5軒の医師宅に6回にわたり侵入し、現金計約1990万円を盗んだ疑いがある。「医師は金を持っているので狙った」と容疑を認めているという。
医師のリストは学会などの名簿をコピーしたものとみられ、九州や四国、関東の医師の名前、住所、勤務先の病院名が書いてあった。志賀容疑者は「東京で金融業をしており、その関係で持っていた」と説明。さらに「他にも医師宅や周辺の資産家を狙って、50件近くの盗みを繰り返した」などと述べているという。
自身については「元々は医師を目指していたが、医学部受験に失敗し、20代の頃から盗みを繰り返していた」と供述。「盗んだ金で神奈川県に家を建てた。生活費にも充てた」と話したという。(大森浩志郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル